淡路島の民話14

皆さんこんにちは、日曜日ブログ担当の長尾です。
今回は14回目で、「仮屋のえべっさん」というお話です

仮屋のえべっさん
(旧東浦町の民話)

仮屋のえべっさん.JPG

「えらいことだ、えべっさんが消えてしまった」
豊漁のお祭りに行った漁師さんが大声で叫びながら駆け下りてきましたから村中は大騒ぎです。
「昨夜は確かに置いてあったぞ」「今朝一番にお参りしたときにも、えべっさんは笑ってた」
村人達は村中を探しましたがみつかりません。
「きっと誰かが盗んで売り飛ばしたんだ」「いや、きっとどこかに隠してあるに違いない」
庄屋さんも、お役人もさんざん調べましたが、えべっさんはみつかりません。
そうこうするうちに日が過ぎたある日、「えらいこっちゃ、えべっさんが帰ってきたぞ」「おまけにもうひとりえべっさんをつれてきた」
村中総出でえべっさんの所に飛んでいくと色も形も表情も、何から何までうり二つのえべっさんがちょこんと座って笑っています。
「うーん不思議なことがあるもんだ」「でも縁起が良いに違いない」
首をかしげながら、村では二人のえべっさんをお祭りすることになりました。
そんなことで仮屋の漁師さんはよく漁をするようになったといわれています。