淡路島の民話16

皆さんこんにちは日曜日ブログ担当の長尾です。
今回は淡路島の民話の16回目叶堂の釣り鐘というお話です。
ではどうぞ。

叶堂観音の釣り鐘(カナドカンノンノツリガネ)
(旧西淡町の民話)

叶堂の釣り鐘


「ようし、今だ」
「一、二、三」ザブーン
波しぶきを上げて、暗い海の中にゆっくりと釣り鐘は落ちてゆきます。
「これでやっと村も平和になるなあ」
播磨国新山寺(ハリマノクニシンザンジ)では室町時代応仁の乱の後で、淡路の守護、細川成春が淡路国の平安を祈願して鐘堂に奉納したという釣り鐘を買い入れましたが、蠟燭の火が倒れて火事が起こり、鐘をつくたびに「かなど恋しや、かなど恋しや」と鳴り響いて、不気味なことが続きました。これでは不吉だ、いつまでも持っていると不幸なことが続くということになり、相談の末海の中に投げ捨ててしまおうと言うことになったのです。
さてそんなことは夢にも思わぬ港の浜では、不思議な噂が立ち始めました。
投げ捨てた沖合で、近頃不気味な海鳴りがしたり、何かがピカッと光ったりするというのです。とうとう拝んでもらおうと言うことになりその結果、「海の底に網を入れなさい。驚くものが上がってくる」というお告げに従い、海の中に網を入れてみると港の人たちが無くなって探していた叶堂の釣り鐘が上がってきたのでした。
みんな喜んですぐに観音様にお祈りをしました。
「かなど恋しや」と鳴っていた釣り鐘も、寺に戻して普通通りの音色を取り戻したということです。

不思議なことがあるもんです。
では又次回のブログでお目にかかりましょう。