淡路島の民話21

皆さんこんにちは、日曜日ブログ担当の長尾です。
今回のお話は、沼島の「古水の浦」に住む赤猫のお話です。
まずはお話をどうぞ。

古水の浦の赤猫
(旧南淡町の民話)

古水の浦の赤猫.JPG

「もしもし喉が渇いているのでこの柄杓で一杯水を飲ませて下さいな」
それはそれは綺麗な娘さんが近づいてきて、船の側らで網の手入れをしていた漁師さんに頼みました。
「ああ、おやすいご用だよ」
水桶の所まで来て柄杓に手を掛けた漁師さんは、ふと古水の浦の赤猫が綺麗な娘に化けて、水が飲みたいと船に近づいて借りた柄杓で水をくみ入れて船を沈めてしまうという話を思い出しました。
「そうは問屋がおろさんぞ、すんでの所でやられる所だった」
側にあった柄杓の底を抜き娘に渡して漁師さんはさっさと逃げ出しました。
柄杓をもらった娘さんは舌をペロリ。しかし汲んでも汲んでも水はいっこうに溜まりません。
「ギャーオ、よくもだましやがったな。えーい口惜しい、ギャオ、ギャオ、ギャオ」
大声で叫びだした娘の口は耳まで裂け、真っ赤な火のように燃えて、とてもこの世のものとは思えません。
葦の茂みの中でガタガタ震えながら漁師さんが覗いていると、やがて赤猫は諦めてどこかに行ってしまいました。
そんな話があることから、沼島では底の抜けた柄杓を船に入れておいて、海の難所を通るときにそれを海に投げ捨てておまじないにしています。


いかがでしたでしょうか?
漁師さんのとっさの機転が功を奏しました。
同じ様な内容のお話は日本昔話で見ました。全国の漁師町であるお話なんでしょうね。
これからは機転を利かせて生きて行けるように頑張りたいと思います。

それでは又次回のブログでお目にかかりましょう。
See you on next blog! Bye-Bye!!