淡路島の民話27

皆さんこんにちは、夢海游淡路島日曜日ブログ担当の長尾です。
今回は27回目の民話をご紹介させて頂きます。
今回のお話は「蛇すり石」というお話です。
それではどうぞ

蛇すり石

蛇すり石(ジャスリイシ)
(三原町の民話)

毎日本堂に説法を聞きにやってきて、一心にお経を唱えている美しい女の人に心をとめた実弘(ジッコウ)は、その女に声をかけてみると、「私はこの谷に住む龍女です。どうか私をお助け下さい」と憂いのある声で女は答えました。
「え?あなたが龍女だというのですか?」と思わず実弘は聞き返しました。
続けて実弘は「助けてあげたいのはやまやまだが、私の力ではどうにもなりません。ところであなたが龍女ならば私にもお願いがあります。」「お寺の前に大きな岩があって、雨が降るたび境内は水浸しで皆往生しているのですが岩が大きすぎて手が出ません。」
すると女は「わかりました、上人様のたってのお願いです、必ずかなえてさし上げましょう。」
 その夜、硬い岩に龍女が体を打ち当てて砕いていくものすごい音が谷中に響き、龍女の無事を願う上人の読経もうねりのようにこだましていました。
 やがて朝になり上人の前に仕事を終えた龍女が童の姿になって現れました。
上人は「ヤア」と気合いもろとも手にした物を振り下ろすと、ポキーンと角が折れて、龍女は成相山(ナリアイヤマ)に飛んで帰って行きました。
その夜、上人の夢枕に立った龍女は上人に御礼を言い、天に帰って行きました。
成相寺には、龍女が岩を砕いた所に大きな鱗の後が残っており、その岩は蛇すり石と呼ばれています。

いかがでしたでしょうか。
淡路島にはまだまだ民話が沢山あるのですが、一応今回で淡路島の民話の前半と言うことで一旦休憩を頂いて、次回からは淡路島の地名の由来についてお話をさせて頂こうと思っております。
ではまた次回のブログでお目にかかりましょう。