淡路島の民話23

皆さんこんにちは。日曜日ブログ担当の長尾です。
今回淡路島の民話の23回目は、「最後の一手」という碁のお話です。
それから、先週の日曜日アップ出来ていなかったので、今回2週分アップさせて頂きます。

最後の一手.JPG

淡路島の民話23「最後の一手」
(旧津名町の民話)

「そりゃあかん。それじゃ石が死んでしまう。」
つい大声で叫んでしまったものですから、茶店の中で碁を打っていたご隠居がかんかんになってすっ飛んできました。
「そんな薄汚いなりをした田舎者に碁の打ち方が分かるものか。」
碁打ちでは淡路一。持ち前の強気で皆を負かし、残るは白い顎髭を長く垂らしたご隠居。
田舎者は「どうせすぐに参るだろう」と油断して一石打って「これはしまった」一方ご隠居はにやにやして笑いながら「さあどうだ。この手で生き返ってわしに勝てたら、ここにある金五両あんたに進ぜよう」と言っています。
田舎者は「ちょっと失礼、用足しに」慌てて厠に逃げ出して、うんうんうなっては「ああ飯が食いたい」と呟くと、そのとたん奇跡の様な一手を思いつきました。
飛んで返して石を取りご隠居の陣地に一手打つとご隠居は急に慌て出しました。
五手、十手と進む中、とうとう兜を脱いでしまいました。
ご隠居は「この十両は差し上げます」田舎者は「おおきにもらってかえります」と、嬉しそうにさっさと五両をしまい込み、東海道を下って帰りました。

というお話でしたが、思わぬところで思わぬ妙案が思い浮かぶ者ですね。