淡路島の民話15

皆さんこんにちは。
日曜日ブログ担当の長尾です。
今回は淡路島の民話の15回目で「廻り弁財天」というお話です。
解説無しに早速どうぞ。

回り弁財天
(旧津名町の民話)

廻り弁財天

おじか鳴くこの山里
嵯峨(サガ)の辺りの秋の頃
佐野朝霧山(サノアサギリヤマ)の麓、一軒の東屋から夜の静けさを震わせながら、琵琶の音が流れてきます。
暗闇の中で平家物語を朗々と演じているのは、盲目の城喜代(ジョウキョ)です。
「あっ、弁天様」城喜代は思わず呟きました。
弁天様は優しくこう語りかけました。
「おまえの弾く音色は実に素晴らしい。おまえの住む淡路島に渡りたくなった」
同じ頃、高野山では城喜代の伯父、旭昌法印(キョクショウホウイン)の夢枕に弁天様が現れてこう言いました「おまえの甥の城喜代に私のこの軸をあげてくれ。私は今から淡路に行きます。」
法印がすぐに本堂に走っていきますと、軸の中にはいつも通りに弁天様が居られます。
早速使いが送られ、城喜代が高野山に参りました。
「私は目が見えない上に仏様を拝みもせずに暮らしてきました」と言うと旭昌法印が
「それならこれから一心にお祈りなさい」と城喜代に言いました。
軸を淡路に持って帰った城喜代はお堂を建てて、朝な夕なに弁天様にお祈りをしていました。すると不思議なことに少しづつ目が見えるようになってきました。
噂を聞いた村人達もお参りに集まり、やがて淡路の真言宗の寺々でこの軸の弁天様を廻してお祭りすると言うことになりました。
これが回り弁天です。

何でも一生懸命にやってると、どんなことでも神様は見ていてくれるという事ですね。
一瞬たりとも気が抜けませんね。
今年は神様に認めてもらえるよう頑張ります。